アロマオイルの香りは、ホッと心を癒してくれますよね。育児中は自分の時間も取れず、イライラすることも多いと思います。

そんな時にアロマの力を借りるのはとても有効で良いと思いますし、私も使用していました。でも、ふと気になるのが赤ちゃんにおすすめの香りや使い方です。

アロマオイルの香りは心や体にも様々な効能をもたらせるので、お母さんなら赤ちゃんへの影響も考えてしまいますよね。

赤ちゃんと安心して使えるようにポイントもまとめました。

アロマオイル 赤ちゃん

アロマオイルで赤ちゃんにおすすめの香りは?

アロマオイルは「天然の花や草などから抽出された100%天然の物だから安心して使える」と思われる人が多いのですが、単純にそれだけではありません。大人でも体質や病気など禁忌事項が多々あるので、赤ちゃんや年齢の小さな子供の場合にはより注意が必要です。

ここでは、赤ちゃんにおすすめの香りをご紹介します。

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赤ちゃんにおすすめのアロマオイルは?

アロマオイルは天然の花や草から抽出された100%天然の物です。
「天然だと体に優しそう」というイメージを持つかもしれませんが、アロマオイルの香りの成分は植物の状態の時よりも70〜100倍濃縮されています。

とても濃度が濃いので、大人でも使用には注意が必要な物なのです。
ヨーロッパでは薬として使用している国もあるんですよ。

日本ではアロマオイルについてまだそこまで明確なルールがありませんが、アロマオイルの効能は強いので、安全のため乳幼児の使用できるアロマオイルは限られています。

文献によって様々な意見がありますが、原則として生後1カ月までの赤ちゃんにアロマオイルは使用できません。

生後間もない赤ちゃんは、目があまり見えません。嗅覚が大人よりも優れていて嗅覚でおっぱいのにおいやお母さんのにおいを嗅ぎ分けているそうです。
そのため、アロマオイルの香りで、お母さんのにおいを嗅ぎ分けられず不安になってしまったり、嗅覚が優れているので、アロマオイルの香りを不快に感じてしまうそうです。

チカさん

生後何カ月からアロマオイルを使用して良いかも文献によって意見が様々です。
生後6カ月ごろまでは使用を避けるようにとされているものもあるので使用する場合には十分に注意してください。


赤ちゃんに使用しても良いアロマオイルは!:
  • 生後12カ月までの赤ちゃんに使用しても良いアロマオイルは「ラベンダー」と「カモミールローマン」のみです。
  • 1歳を過ぎると「ティートゥリー」「ベルガモット」「クラリセージ」の使用もできるようになります。
  • 3歳ごろまでは使用するアロマオイルは上記の物のみにしましょう。

赤ちゃんに使えるアロマオイルの効能は?

アロマオイルの効能で使用するものを選びたいという人もいますよね。次は赤ちゃんに使用できるアロマオイルの効能についてご紹介します。

ラベンダー

優しいフローラルの香りでアロマセラピー定番の香りですね。鎮静効果やリラックス効果があるので、赤ちゃんが機嫌が悪くグズグズ言っている時、なかなか眠れない時におすすめの香りです。

カモミールローマン

甘くフルーティーな香りで、青リンゴのようだとよく例えられます。鎮静作用があり、不安や緊張、ストレスを和らげてくれる効果が期待できます。

ティートゥリー

スーッとした香りで抗菌作用、抗真菌作用、抗感染作用があります。風邪、インフルエンザ、気管支炎など様々な感染症対策に効果が期待できます。



ベルガモット

柑橘系のフレッシュさに甘さを感じる香りです。鎮静作用に優れているので、赤ちゃんが機嫌が悪い時、夜泣きにも効果が期待できます。

クラリセージ

少しスパイシーで苦味のある香りです。鎮静作用と精神を高揚させる作用の両方を持っているので、赤ちゃんの機嫌が悪い時には、気持ちを落ち着かせて明るい気持ちにさせてくれる効果が期待できます。

赤ちゃんに使用できるアロマオイルでブレンドもできる

赤ちゃんに使用できるアロマオイルは、とても扱いやすい香りばかりです。それぞれをブレンドしてもいいですね。


ポイント!:
例えば、ラベンダーとカモミールローマンも相性がいいですし、ティートゥリーだけだと清涼感が強すぎるという場合にはティートゥリーにラベンダーやカモミールローマンをブレンドすると香りが丸くなります。
もちろんベルガモットでもいいですよ。クラリセージはラベンダーと相性が良いです。






アロマオイルの使い方赤ちゃんはどうする?

アロマオイルの使い方と言えば、芳香浴やアロママッサージ、アロマバスなどがありますが、赤ちゃんがいる場合にはどのような使い方をすれば良いのか知っていますか?赤ちゃんは内臓も皮膚も大人と比べるととても弱いので使い方にも注意が必要です。

赤ちゃんがいる家庭では芳香浴で

日本アロマ環境協会のガイドラインによると「3歳未満の乳幼児には、芳香浴法以外はおすすめしていません。」となっています。
ということは「芳香浴ならしてもいい」ということです。

ただし、芳香浴ならなんでもOKというわけではないので注意してくださいね。

芳香浴というのは、香りを拡散させて、呼吸で吸入することで効能を得ることです。
呼吸をする時に香りの成分が鼻の奥にある嗅神経から脳に働きかけて自律神経やホルモン、免疫のバランスを整える働きをします。

アロマの香りを嗅いでリラックスできるのは、こういう仕組みだからです。
乳幼児のいる部屋で芳香浴をすればもちろん乳幼児にも同じように影響します。

ですが、乳幼児の嗅覚は大人よりも敏感で、大人には心地よい香りも乳幼児にとってはキツイと感じてしまうこともあります。

赤ちゃんの芳香浴の仕方と注意点

芳香浴を初めても良いとされる意見が多いのは生後6カ月ごろからです。それ以前に初めても良いという意見もありますし、外国では生後3か月から大丈夫ともされています。

嗅覚は生後6カ月ごろで大人と同じくらいになるとされているので、それ以前に使用するのならごく薄い濃度で短時間の使用にするようにしましょう。

薄い濃度というのは分かりにくいかもしれませんね。
ディフューザーなど芳香器を使うと香りの拡散力が強いので、マグカップにお湯を入れ、1、2滴垂らす程度で、使用時間は30分ほどにしましょう。

そして生後6か月を過ぎるともう少し香りをさせてもいいでしょう。

チカさん

私の場合ですが、無印良品の超音波アロマディフューザーで2滴垂らす程度にしていました。
このディフューザーは6畳~8畳用ですが、約15畳のリビングで使用していました。時間は30分~1時間程度です。

ライトlow

大人には物足りない感じで、体調によっては香りを感じないこともありますが、子供のいる空間で安心して使えることが1番大切ですからね。

1才を過ぎると、ディフューザーで3滴ほど垂らしていました。使用時間は30分~1時間程度です。

このように成長に合わせて徐々に増やしていく感じですが、3才未満のお子さんがいる場合には基本的に香りは薄目で、長くても1時間程度にしましょうね。

夜泣きにも効果的な芳香浴

赤ちゃんのお世話をしているママにとって頭を悩ませる物と言えば「夜泣き」です。

中には一度寝かせたらほとんど起きることがないという赤ちゃんもいるそうですが、ほとんどのママが辛い夜泣きを経験されているのではないでしょうか。

チカさん

私には二人娘がいますが、上の子が2才の時に睡眠障害になってしまい「眠いのに寝られない」「寝ていても突然泣き出しパニックになる」という時期がありました。

その時にお医者さんに言われたのですが、最近は睡眠障害のお子さんが増えているようで、でも単なる夜泣きと思い込み、家でとても大変な思いをされているお母さんも多いと聞きました。

あまりにひどい場合や長引く場合にはお医者さんに相談されることも大切だと思いますが、まずはお家でできることを試してみてもいいかもしれませんよ。

我が家でためした!アロマで「夜泣き」対策

赤ちゃんに使えるアロマオイルで安眠に効果があるものは「ラベンダー」です。

ラベンダーはリラックス効果や安眠に効果が高いとされています。


我が家の「夜泣き」対策!:
我が家の場合ですが、娘が寝室に行くことも拒否していたので「寝る時間の15分前くらいからリビングでラベンダーを芳香させる」ようにしていました。

初めはそのまま眠らせて寝室に移動させていたのですが、次第に「ラベンダーの香りがする」→「寝る時間」と理解するようになり、寝室にも嫌がらずに行けるようになり
そして、ラベンダーの香りのリラックス効果で、安心するのか、夜泣きでパニックになることも減りましたよ。


子供が小さいうちは「お風呂に入ったら寝るというリズム」にしているご家庭も多いですよね。
その場合には入浴中に「お風呂の隅にお湯を入れた洗面器を置いてそこにラベンダーを垂らし芳香」するのも良いでしょう。

湯気でアロマの香りも広がりやすいですよ。乳幼児の肌にアロマオイルが付くのは良くないので、お風呂の中に直接アロマオイルを垂らすのはやめてくださいね。





アロマオイルの赤ちゃんへの影響は?

アロマオイルの効能は、嗅覚はからも得ることができます。そのため、赤ちゃんのいる空間で芳香すれば、赤ちゃんにもその香りの影響はあります。またベビーマッサージなどで使用すると皮膚からも吸収されます。

どのような影響があるの?

アロマオイルの種類は現在200~300種類ほどあると言われていて、その効能は様々です。


  • 心への影響なら「リラックスやストレス、不安、イライラ、憂うつ、集中力アップ」など。
  • 体への影響なら「食欲不振、鼻水、頭痛、便秘」など。
  • 皮膚への影響なら「乾燥、シミ、シワ、むくみ、日焼け」など。

アロマオイルを使用するとその香りの効能はそのまま赤ちゃんにも影響します。

とても優れた効能を持つアロマオイルですが、まだ内臓や、皮膚などの弱い赤ちゃんには相応しくない影響をもたらすアロマオイルも多々あります。

また前章でもお話しした通りアロマオイルは天然の成分からできていますが、その濃度はとても濃いものです。

大人でも肌につけるときには1%の濃度になるまで希釈したものを使います。赤ちゃんの皮膚は大人の1/3ほどの薄さしかないそうです。なので、もし赤ちゃんの肌に直接付いてしまうと大変ですし、誤って誤飲してしまうと命に関わることもあるそうです。

アロマオイルは赤ちゃんの手の届かないところで保管するようにしましょう。

赤ちゃんに良い影響は?

赤ちゃんは言葉で気持ちを伝えることができませんが、色々なことを感じて、覚えて日々成長しています。お母さんとのスキンシップが大好きだし、日中楽しく遊び過ぎるとそれが刺激になって夜泣きにつながってしまうこともありますね。

アロマオイルを赤ちゃんに使用するときには注意することも多いですが、上手く使うと赤ちゃんとのコミュニケーションも取れてより育児が楽しくなりますよ。

赤ちゃんとスキンシップできるオイルとは

赤ちゃんに使用できるアロマオイルは限られていますが、効能として欲しいのはリラックスや安心感をもたらしてくれるものです。最近は「ベビーマッサージ」も流行っていますが、お母さんに触れられることは赤ちゃんにとってとても安心感があるのだそうです。

ベビーマッサージでは、赤ちゃんのお腹を触ったり、手足を触ったりするのですが、何も付けずに触ると敏感な赤ちゃんの肌には刺激になってしまいます。

そこで使われるのが、ベビーマッサージ用のオイルです。「アロマ」と名前が付いているものもありますが、基本的にアロマオイルは使われていないと思います。

植物性のオイルをブレンドして作られているものが多いのですが、「いい香りがする」と感じる人もいるでしょう。それは大人がアロママッサージを行うときにも使うキャリアオイルと呼ばれるオイルを使用しているからです。

キャリアオイルはラベンダー油ならほのかにラベンダーの香りがしますし、アーモンド油なら甘いナッツの香りがします。他にもダマスクスバラ油はローズの香りがします。

香料で香りづけされているものもあるので、その辺はラベルを確認してくださいね。キャリアオイルにも鎮静効果や保湿効果などそれぞれに効能があるので、マッサージすることで皮膚から吸収して効能を得られます。

アロマオイルを使用してより効能を得たいと考えるお母さんもいるでしょうが、自分で赤ちゃん用のマッサージオイルを作るのはやめましょうね。

濃度や種類など注意する点が多過ぎてとても難しいです。「どうしても」という場合にはベビー用に作られたアロマベビーマッサージオイルを購入しましょう。

まとめ
チカさん

アロマオイルは心地良い香りで心を癒してくれますね。でも優れた効能がある分注意が必要な物です。正しく使わなければ、赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあるということを忘れず、親子で楽しく使っていただければいいなと思います。